東京ふらりひとり旅〜1〜 [旅写真]
三島由紀夫の「近代能楽集」という本の中から2作を演劇で上演されるという事で
慣れないながらも新国立劇場へ行く事にした。
2週間くらいしか上演しないので、休みとタイミングが合うかをじっくり考えてこりゃ行ける!
と思い、出発の1週間を切るくらいに決めてまずは劇場に近いホテルを探して決めた。
ネットで予約すると電話より安く泊まる事が出来た。
次に演劇のチケットをJTBにて取ってもらった。これは手数料がかかったが観たい日に取れたので善しとする。
夜行バスは平日の便なので簡単に取る事が出来る。そして安い。
帰りは越後湯沢経由での電車でゆっくりと帰る事にした。それなりの値段である。
まずは夜行バスにて。
初めての夜行だったのでちょっとドキドキしながらの乗車となった。
やっぱりせまく、小さい私でも足がまっすぐ延ばせない。それでも安いから我慢する。
トイレ休憩をすませ、さあ、寝る事に。
高速をひた走るバスはガタガタと揺れている。いびきをする人が居ないだけまだいい。
・・・・・・・・・お尻が痛い。いたたたたた。いたーいい。
映画を観るのに2時間越えするとお尻が痛くなる、あの感覚。
そのせいか、ほとんど熟睡していないと思うくらいにお尻の位置を何回も動かす事となる。
突然の「着きましたー」のアナウンスにびっくりして、わけも分らないような感じで支度をして降りる。
気が付けば到着していた、ということは寝ていたのか?
JR八王子駅で下車し、そこからさっそく「高尾駅」へ。
なぜ「高尾駅」かというと、なんと100名城に「八王子城」が選ばれていてそこへ行く事にしたのだ。
着いた時間は朝の6時20分位。リュックを担いだ人が結構いて、高尾山に行くのであろうか。
八王子城のある山とは別の山である。
駅横にマックがあってそこで軽ーく食べて、いざ八王子城へ!!
バスで10分くらい、近くのバス停からさらに歩き15分で八王子城入り口へ。
着いたのは7時30分くらい。まだ誰もいない。管理棟にも人が居なく、スタンプもまだ押せません。
とりあえず、「御主殿」という遺構のある場所へ行ってみる事に。
事前に調べたのだがここはなんと有名な心霊スポットらしく、「御主殿の滝」という所が特に怖いらしい。
行ってみたら土砂崩れのため通行止め。こりゃ、誰かが止めてくれたなと思いつつ、それよりも
途中の看板で「マムシ注意!」というのと、山の草むらでがさごそ大きな音がしたのが恐怖であった。
管理棟のある場所へ戻ると人が居てスタンプも出してあったのでさっそくスタンプを押す。
そしてメインの「山城:八王子城」へ登る事に。
片道約40分。約500メートルの長さを登ります。かなりの山道で以前登った「観音正寺」へ行く参道より過酷!
途中の眺めはよござんした。
快晴時は新宿の街がキレイに見渡せるという。残念ながら朝早くまだ空は雲が名残惜しく残ってました。
登りより降りる時に苦労しながら降りて行く途中、地元の人らしき人たちが軽やかに登って行きました。
無事下山しここへ来る途中にあった「北条氏照と家臣団の墓」へ行く。
そのまた途中に「八王子資料館」なる手づくりの看板があって、どう見ても普通の民家。
覗いていたら枝切りをしていたおじさんが話しかけてくれた。ここの人だと云う。
見せてもらえるという事で、普通の家にお邪魔しました。なんと入れば古物だらけ。
聞けば家臣だった家系でおじさんで15代目だという。すごい。
家の中にずらっと並んだ鎧や槍なんぞは400年前から受け継いで来たものだという。
ガラスケースにも入れておらず、それなのにきれいに保存されていて、おじさん曰く
風通しを良くしておけば全く問題ないらしい。実際目の前に整然と並んでいるのを見て納得する。
幕末のものやら、太平洋戦争ものまで色々とあって楽しむ事が出来た。
「すみませんが、お金いただきます」
なーんだ、取るのか。と思いつつ軽快にお金を渡した。
新国立劇場は新宿にあってホテルもその近くに取った。ワシントンホテルである。
目の前に県庁がそびえ立ち、都会に来たーーーと感じる。
ホテルで普通の部屋を取っていたのだが、女性専用のフロアにしてくれた。わーい。
早速部屋で寝る。メインは演劇なのである。新宿の街は・・・・行けなかった。
新潮社から出ている三島由紀夫を全部読むべく悪戦苦闘し(地道に)読んでいるのだが
まだ読んでいなかった「近代能楽集」の中の2編を上演するということで見に来たのである。
見たい!と思って今まで見に行かなかった数々の事を思うと今回は実行出来たので自分自身に満足である。
主な出演者は「十朱幸代」「多岐川裕美」「綿引勝彦」などなど。
1つの舞台に1時間、休憩を挟むが約2時間の上演でした。
休憩の時、バーがあってみんなが色々飲んでいたのでこりゃ何か飲むべし、と思いワインを飲んだ。
ひとりで。
どちらも「能」の内容を現代風にアレンジ(といっても昭和半ばの時代)した三島由紀夫独自の世界。
その独自の台詞を目で読むのではなく、実際に聞く事が出来るという事に私は興味を覚え、
・・・・・・・しつこいようだが見に来たのである。
三島由紀夫の世界をまったりと堪能し、余韻を残しながら新国立劇場を後にする。
帰り。
都庁に展望台があり夜もやっているということで登ってみる事にした。
入り口には警備さんが2人いてカバンの中身をチェックしていた。
エレベーターで一気に展望台フロアへ。
ここにも中国旋風ふきあれていた。
大阪・京都・小田原などで吹き荒れていた外国人観光客達。中でも多かったのは中国人。
韓国人も居たかもしれない。わからない。
たまーーに紛れている日本人カップルにまじりながら夜景を堪能する。
ひとりで。
帰ってぼけーっとし、寝る事にする。
今回長いなーーーー。
つづく。
八王子〜新宿ですか^^
八王子城なるものがあるのですね、知らなかった・・・^^;
新国立劇場ってオペラシティーの所にあるヤツでしたっけ?
舞台も満喫されたようで良かったですね♪
都庁の展望台は無料だし、良いですよね^^
冬場は空気も綺麗だから更に良いんですよ♪
都庁近辺の高層ビル群は昔からのお散歩コースです^^
by cloud9 (2008-10-08 23:03)
あんぱんち〜さま、ありがとうございます!
cloud9さま、ありがとうございます!
山一帯が城塞の八王子城です。非業の死を遂げた場所でもあるので
心霊スポットととしての方が有名らしいですが。劇場ではかなり満喫
してきました〜。都庁の周りはほんとに散歩コースとしては最高ですね!
murasawaさま、ありがとうございます!
by えちこ (2008-11-07 23:38)